神奈川県川崎市のカウンセリングルーム | 認知行動療法カウンセリングセンター川崎店 職場や家庭でパワハラ・DVなどの言葉の暴力に苦しむ方へのカウンセリング/認知行動療法カウンセリングセンター川崎店

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職場や家庭で、理由がはっきりしないまま強い怒りを向けられ続けている。
そんな状態に悩まれている方は少なくありません。

・怒られると頭が真っ白になる
・何か言おうとしても言葉が出てこない
・その場をやり過ごしたあと、自分を責めてしまう
・常に緊張していて、気が休まらない

こうした反応が続くと、
「自分が弱いのではないか」
「もっと強くならなければ」
と考えてしまう方も多いようです。

しかし実際には、状況そのものが人を追い詰める構造になっているケースが少なくありません。
この記事では、不当な怒りにさらされているときに起きやすい反応と、
その場を少しでも安全にやり過ごすための考え方を整理します。


不当な怒りの場面で、体と頭に起きていること

強い怒りを向けられると、多くの方に次のような反応が起きます。

・体がこわばる
・声が出なくなる
・相手の顔色ばかり気にしてしまう
・とにかく早く終わらせたいと思う

これは性格や根性の問題ではありません。
脳が「危険な状況だ」と判断したときに起こる、自動的な防御反応です。

人は脅威を感じると、無意識に
・闘う
・逃げる
・固まる
・相手に合わせる
といった反応を取ります。

言い返せなかった、何も言えなかったという反応も、その場で被害を最小限にするために体が選んだ結果だと考えられます。


なぜ「話し合い」や「正論」がうまくいかないのか

不当な怒りを受けている方ほど、
「きちんと説明すれば分かってもらえるはず」
「冷静に話せば改善するのでは」
と考えがちです。

しかし、相手の怒りが
・立場を守るため
・主導権を握るため
・不安や不満のはけ口として
使われている場合、話し合いは成立しにくくなります。

このような構造では、説明しようとするほど責められたり、正論を言うほど攻撃が強まったりすることもあります。

そのため、その場で分かり合おうとしないことが、結果的に自分を守る選択になる場合があります。


「どう対応するか」ではなく「どう距離を取るか」

怒りを向けられる場面で、多くの方が無意識に「この怒りにどう対応すればいいか」を考えてしまいます。

しかし視点を少し変えてみてください。

・この怒りを処理する必要があるのか
・自分が引き受けるべきものなのか

不当な怒りは、あなたの課題ではありません。
理解させる責任も、落ち着かせる義務もありません。

「対応しなければならない自分」から、
「怒りが通り過ぎるのを待っている自分」へ。

この捉え方に切り替えるだけで、
圧倒される感覚が弱まることがあります。


その場で使える、考えなくていい対処

強く怯えている最中に、前向きに考え直そうとする必要はありません。

その場では、思考を使わない行動を選びます。

・部屋の中の一点をじっと見る
・見える物を心の中で3つ数える
・数字を逆から数える

目的は落ち着くことではなく、これ以上パニックを広げないことです。

途中でできなくなっても問題ありません。
「思い出せた」だけで十分です。


落ち着いたあとに行う、最低限の整理

場が落ち着いたあと、可能であれば簡単な記録を残します。

・いつ
・誰から
・どれくらいの時間
・何が止まったか(会話、作業など)

感情や評価を書く必要はありません。
これは相手を責めるためではなく、自分の感覚を確認するためのメモです。

不当な怒りが続く環境では、「自分がおかしいのではないか」と感じやすくなります。
その揺らぎから自分を守るための整理です。


「今は離れない」という判断について

「離婚は考えていない」
「今すぐ仕事を辞めるのは難しい」

こうした選択をしている方も多くいらっしゃいます。

これは弱さでも依存でもありません。
現実的な制約の中での判断です。

大切なのは、関係を良くすることや分かり合うことではなく、この選択の中で自分が壊れないことです。

距離を取る
話し合いをしない
家庭や職場以外の安全な場所を持つ

これらは、関係を続ける場合にも必要な戦略です。


改善とは、反応が消えることではありません

改善というと、
「怖くなくなる」「強くなる」
と考えられがちですが、実際はもう少し地味な変化です。

・怖さがあっても、少し状況を見られる
・怯えながらでも、選択肢が浮かぶ
・「ここに居続けなくてもいい」と考えられる

この状態が、次の行動を選ぶ土台になります。


Q&A

Q. 言い返せないままでも問題ありませんか?
A. 問題ありません。言い返せなかった反応は、その場を安全にやり過ごすための防御反応であることが多いです。

Q. 受け流していると、状況が変わらないのでは?
A. まず心を守ることが優先です。圧倒された状態では、選択肢を考えること自体が難しくなります。

Q. カウンセリングでは何を扱いますか?
A. 怒りの場面で起きている反応を整理し、圧倒されにくくするための視点や対処を一緒に検討します。


認知行動療法カウンセリングセンター川崎店のご案内

認知行動療法カウンセリングセンター川崎店では、
職場や家庭での不当な怒り、支配的な関係性による心理的負担について、
認知行動療法の視点から整理と支援を行っています。

無理に行動を変えさせたり、
「こうすべき」と押しつける場ではありません。
今の環境の中で、どう心を守るかを一緒に考えていきます。

WEBサイト
https://kawasaki.cbt-mental.co.jp/

お申込みフォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform


おわりに

言い返せなくても構いません。
強くなれなくても構いません。

不当な怒りの中で、
これ以上壊れずに耐えてきたこと自体が、
すでに一つの対処です。

この記事が、
今まさにしんどい状況にいる方の整理材料になれば幸いです。

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